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ファッション

2021/09/03

秋の婚活でモテてる男性が気を配っている服装の工夫

■色遣いで秋を先取りするコツ

男性のおよそ4倍、色彩認知能力に長けている女性は、我々男性が想像する以上に「色」に反応します。つまり、婚活ファッションについて考えるとき、色の話しは必然的に避けられない話題です。なかでも残暑から秋においては、「ちょっと落ち着いた濃色」が季節をイメージさせるにふさわしいポイントになります。いわゆる秋色です。

 

婚活における服装の大前提は「NGをゼロにすること」ですが、同時に会話のキッカケになる「プラスのワンポイント」を盛り込むことだと私は見ています。NGをゼロにするだけでは会話を盛り上げるキッカケにはならないからです。では女性との出会いを盛り上げる「プラスのワンポイント」とは、服装ではどんな例が挙がるのでしょうか。

 

ズバリ、この時期「色遣いで秋を先取りする」こと。これこそ清潔感や色気を感じさせる工夫になります。そこで今回、婚活や街コンでカップルになる男の「秋色遣い」についてフォーカス。『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

 

■残暑のうちは秋色の夏物素材を着て行こう

秋色を先取りするとき、真っ先に挙がる疑問が、「秋物を身に着けるには、まだ暑いのでは?」というもの。確かに朝夕に比べて、残暑の時期、日中の暑さは夏そのものです。そこで秋色の夏物素材を選ぶことがポイントに挙がります。

 

秋冬といえばウールを連想しがちですが、夏秋は麻・綿が主流です。なかでも綿のチノパンは1年を通じて季節感なく履くもの。だからこそ、「秋色のチノパン」は残暑から秋に開催される婚活パーティーに履いたとしても暑くはありません。

 

そもそもチノパンはベージュという印象が強い方が多いでしょうが、カーキのチノパンはベージュ以上に印象が引き締まって見えるため、どんな雰囲気の人にも似合わせやすい秀逸なアイテムです。そして唯一の懸念点は、「パンツ丈」にあります。

 

コットン素材のパンツは、靴にかぶさった生地が重々しく見えるため、丈がスラックスのように長めにとってしまった場合、清潔感どころか野暮ったく見えかねません。なので婚活パーティーや街コンにおけるパンツの丈感には注意しましょう。その目安は、くるぶしが見え隠れするアンクル丈を基準にします。

 

 

■アースカラーのコーディネート


ベージュ同様、カーキも中間色に含まれるため、夏に着ていた様々な服に合わせられます。実はベージュやカーキのような地球に本来根ざした色は「アースカラー」呼ばれ、ファッションシーンでは「こなれた色合い」として人気がある配色です。

 

黒・紺といったビジネスシーンで見かけるジャケットでは、せっかくの華やかなパーティーも仕事の延長に見えてしまうリスクがあります。もちろん、創意工夫によって、これらのジャケットをおしゃれに着こなせる男性にとっては問題ありませんが、婚活ファッションに自信がない方こそアースカラーで雰囲気を簡単に変えられます。

 

また同時に、アースカラーやカーキはデート服にも生かせます。そんなアースカラーの良い点は、色を選ばず合わせられること。たとえば、ベーシックな白Tシャツのみならず、グレーや紺色もよく合います。しかもベージュ以上に深みがあるカーキ色ですから、全身の印象が間延びする心配もありません。

 

このカーキ色特有の深みが、秋を先取りしている印象に見える訳ですが、良いこと尽くしではありません。カーキチノの履きこなしで失敗している男性を見かけます。たとえば、暗めの上半身で合わせた場合、全身が地味に見えかねません。

 

 

■アースカラーを上手に取り入れる工夫


全身が地味ならば、そもそも婚活パーティーにアースカラーやカーキを着て行く必要はありません。むしろ紺や白を使った配色の方が爽やかに見えるからです。ただ諦める前に、アースカラーが地味になってしまう場合、白スニーカーを合わせてみてください。

 

足元にワンポイント白を持ってくることで、全身の仕上がりは大きく変わります。もしくはベージュやオフホワイトなど、明るいバッグを持つという工夫もひとつです。男性はアイテム単体の色に囚われがちですが、大切なことは全身の配色にあります。

 

一方、もしスニーカーを合わせたチノパン姿が子供っぽく見えるならば、ダークカラーのローファーで大人っぽく仕上げてみてください。よくある話しですが、スニーカーを合わせた途端、野暮ったく見える40代がいます。確かにスニーカーは流行ですが、無理してトレンドに合わせるより、自分に合う大人っぽいローファーを合わせた方がカップルになる確率は上がることでしょう。

 

またここで注意すべきはカーキと呼ばれる渋めの濃色グリーンにも様々な種類があるということです。たとえば、今季私が各媒体で紹介しているユニクロのスマートアンクルパンツ。分かりやすくカーキと表現していますが、商品の色番は「Olive(オリーブ)」です。ショップやアイテム毎に似たように見える色も名称は異なります。だからこそ、言葉を鵜呑みにせず、まず試着をすることが婚活パーティーや街コンにおける準備になるのではないでしょうか。

 

 

■カーキのチノパン!迷ったらこのコーデ


カーキのチノパンは、色を選ばず合わせられるとお伝えしてきました。そんな中でもおすすめしている色が「ライトグレー」です。

 

なかでもライトグレーのウインドーペーンジャケットは知的な印象に仕上がります。イタリアやパリなど欧米を連想させるコーディネートは、東京であっても一気に大人っぽい印象に見えることでしょう。

 

このとき合わせるシャツは、白無地でシンプルにするだけで十分です。むしろジャケットの胸ポケットに挿しているポケットチーフで明るい面積を増やしましょう。ポケットチーフは、顔色を明るくするレフ版のような効果があります。フォトグラファーが写真を撮影するとき、被写体の顔を下から明るく照らす反射板と同じ役割を果たすのです。

 

それでも全身の配色が暗い場合、肌を見せることが重要です。肌の色はカーキより明るいため、ちょっとした露出ですが、軽快な印象に変わります。足首をチラッと見せてあげるアンクル丈で、ベーシックでシンプルなカーキのチノパンも、ガラッと印象が変わることが分かりました。

 

「組み合わせ方」と「丈感」に工夫を凝らすことで、スッキリした印象に仕上がることが分かりました。

 

 

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)

ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。

弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。

<エレカジ公式サイト>