パーティー報告&参加者の声

ファッション

2021/11/10

婚活パーティーで損している男性は見落しがち!秋冬テーラードの盲点

■秋冬の婚活で差がつく!季節感の捉え方

緊急事態宣言も明け、婚活パーティーに、続々と人が戻ってきています。そしてパーティー風景を見渡す限り、同じようなスペック条件であっても「服装次第で会話の盛り上がりが変わる」ようです。

 

女性と会話が盛り上がる条件のひとつに「服装」が挙げられます。その根拠のひとつとして「ドレスコードの存在」がありますが、このルールを誤解しているであろう婚活男性を見かけます。

 

場違いな雰囲気を避けるドレスコードという服装ルールですが、「テーラードジャケット着用」といっても、季節で色合いや素材感は変わります。とくに秋冬は暗い色の男性が多く、ドレスコードを守った結果、ドレスアップというより地味なジャケットスタイルに陥っている方をよく見かけます。

 

とはいえ明るいだけの恰好で、季節を外す訳にも行きません。そこで今回は、婚活や街コンでカップルになる男の「秋冬のドレスコード攻略」についてフォーカス。『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

 

■秋冬テーラードの印象を明るく見せる工夫

「その色使いステキですね」と言われやすいパンツが存在します。秋冬は季節柄、ダークカラーが増えることは致し方ないと思われがちですが、明るいパンツに合わせたジャケットスタイルで、女性のリアクションは劇的に変わります。

 

というのも「暗い色が増える冬こそ、明るい恰好をしたい」と考えている女性が多く、女性の注目を集めやすいことが関係しています。婚活パーティーで是非試してほしいパンツが「秋冬の白パン」です。

 

「秋冬の季節感」と「白パン」、一見矛盾するようなこの組み合わせを可能にする工夫があります。白パンといっても、厳密にはオフホワイトなので、クリームシチューを連想するような温かみある色。また同時にコーデュロイ生地なので温かみある素材感が相まって、秋冬のジャケットスタイルに馴染みます。そして男性の場合、上下半身のコントラストをハッキリつけましょう。

 

たとえば冬の白パンに、紺ジャケットと好きな色のセーターを合わせれば、「温もり」と「爽やか」の両立が可能です。このとき茶系のローファーや革靴を合わせるだけで、好印象が完成します。また白パン自体は、汚れることも考慮して、洗濯機で洗えるウォッシャブルのリーズナブルなものを選びましょう。

 

それでも冬の白パンに抵抗感をお持ちの方は、その他パーツで明るい色を取り入れることも可能です。冬に明るい色を取り入れるコツは「生地感」を考慮すること。パンツならばコーデュロイ、セーターならばカシミヤ、コートならばウールなど、温かみを感じさせるものを選びましょう。

 

 

■色を挿すためのセーター

セーターといえば、防寒を目的とするかもしれません。ですが婚活パーティーにおいては、色を挿すことで、秋冬のジャケットコーデを明るくするためとしての役割も果たします。

 

ものすごいカラフルな色である必要はありません。深みのある濃色セーターでOKです。ただこの時、春に着用するコットンセーターを代用する方も見かけますが、これはNGです。明らかに季節感がおかしく見えます。

 

春先と秋冬のセーター素材は別物です。防寒を目的とする真冬のニットはウール・カシミヤ素材ですが、春先のニットはコットン素材が多いのです。なかには、混紡しているタイプもありますが、ここで伝えたいことはウールとコットンの「素材の差」です。

 

たとえば重厚感あるウールコートにコットン素材の軽快なスプリングニットを合わせると、アウターとインナーの印象が大きく異なり、コーディネートのバランスがチグハグに見えるので注意したいところです。

むしろ予算に余力がある場合、ウール以上に高級なカシミヤのセーターがおすすめです。カシミヤのしっとりした質感は「大人の色気」を醸し出します。ウールとカシミヤがもつ生地感の違いを感じられるアンテナを女性は持っているのです。

 

 

■編み方で着こなしも変わる!セーターの視点

素材の違いは理解しても、着こなしの段階で間違えてしまうケースも見かけます。同じウールであっても、編み方でセーターの雰囲気は変わります。たとえば、ざっくりしたローゲージから、目が細かいハイゲージまで、セーターの着こなし自体も変わります。

 

特に注意したいことは、ざっくりした編みのセーターをジャケットのインナーに合わせられないということ。というのも、ジャケット姿がパンパンに見えて着膨れするからです。一方、目が細かいハイゲージのセーターを襟ナシで合わせた際、ジャケットなしでは貧相に見えます。このように編み方と着こなしのバランスを検討する必要があるのです。

 

たとえば、ハイゲージの薄手セーターには、襟が付いているシャツを必ず合わせましょう。また可能ならば、ジャケットも合わせた方がエレガントに見えます。一方ローゲージのセーターは、襟がついたシャツに合わせることは可能ですが、ジャケットには合わせられないということもお忘れなく!

 

 

■テーラードジャケットに合わせる令和のセーター

最近スポーツミックスのコーディネートが主流になってきました。その影響はセーターにまで及んでいます。ユニクロでもよく見かけるウォッシャブルのミラノリブセーターは、まさにスポーティーな印象で今っぽく見える服装です。

 

パーティーに着て行くことを考えるならば、必ずジャケットに合わせましょう。ジャケットを羽織りながらも、大人っぽさと活発な印象を両立するには最適なセーターです。

 

ドレスコードの役割は、「場違いな恰好」を避けるためのものだということを説明してきました。特に秋冬はダークカラーを選びがちですが、ジャケットを軸にしてセーターやパンツに工夫を凝らすことで、自身のオリジナリティーを表現してみてはいかがでしょうか。

 

この時、コーディネートのコツは、「色」のみならず「生地感のバランス」を考慮することです。この辺りが上手にできると2秒で決まる第一印象の段階で、エレガントに見えるからです。

 

 

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)

ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。

弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。

<エレカジ公式サイト>