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ファッション

2022/07/07

快適なデート姿で猛暑を乗り越える!真夏のデートファッション

薄着でもだらしなく見えないコツ

 

アイテムの枚数が少なくなる夏は、だらしなく見える人が続出する季節です。平日デートのクールビズもさることながら、休日デートのカジュアルについては戸惑う男性も多いのではないでしょうか。

暑さとともに着用数は少なくなるため、1アイテムの存在感が、他の季節より高まります。その結果、これまで重ね着でカバーできていた部分が露わになるのです。そこで今回は「猛暑のデートファッション」について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

夏のコーデは小物をアクセントにしよう

 

持っているだけで女性が反応する1万円台のバッグを見つけました。大人カジュアルの洋服は全国各地のユニクロで揃えられますが、バッグについては選択肢が限られるもの。もちろん、百貨店やバッグ専門ブランドにイイ感じの品は並びます。ですが1万円台で購入できるものを探し出すことは容易ではありません。

イイ感じのバッグには「カジュアル過ぎず、大人っぽく見える」という共通点があります。イメージしやすいのは高級ブランド。たとえば、本革などの高級素材はエレガントに見えますが、コーティングしたキャンバス生地に紋章柄をペイントしたバッグも狙い目です。

そして今回紹介のバッグは、撥水加工されたコットンキャンバス生地に幾何学柄をあしらったもの。このバッグを発見した私は、ルイ・ヴトンに並ぶパリの高級ブランド「ゴヤール」を思い出しました。もちろん柄を真似している訳ではなく、「高級ブランドのアイデアを1万円台で再現している」という位置づけです。これこそ女性の反応を得やすい最大の理由ですし、「お値段より高見えする根拠」とも言い換えられます。

京都のテーラーであるONLYさんで見つけました。

 

小物を軸に考えた夏のコーデ

 

このバッグの良いところは、ドレス感あるカジュアルバッグなので、サマージャケットのようなカッチリスタイルもリネンシャツのようなリゾートスタイルもどちらも合わせられること。

もちろん、普段ビジネス用途で使用しているダークカラーのバッグとは異なる印象だからこそ見慣れないかもしれません。その違和感は拭えないでしょうが、普段のダークカラーバッグではカッチリし過ぎた印象がカジュアルに合わないのです。

男性はバッグの悩みを後回しにする傾向がありますが、今こそカジュアル要素とドレス要素をミックスした大人バッグにチャレンジしてみてください。「そのバッグいいね、私もそれ欲しい」と言われるケースもあるでしょう。バッグ一つでそれくらい威力があります。次に夏服を選ぶ際の留意点を紹介します。

 

華やか色のリネンシャツを選ぶ理由

 

おしゃれな女性は反射的に街ゆく人をチェックしていますが、その対象は男性にまで及んでいます。久しぶりに出掛けた会合で「そのシャツ色キレイ」というように、女性から声を掛けられたら嬉しいですよね。

「女性は男性の4倍ほど色彩認知能力が高い」と言われていますが、夏の気配を連想させるカラフルな色合いは、このシャツに限らず、女性の反応を得やすくしてくれます。とはいえ派手だからこそ、着こなしのイメージが想像できなければ、手を出しづらいですよね。そこで今回は「夏色リネンシャツの着こなし事例」を紹介します。

「シャツ=ボタンを留める」という印象が強いかもしれませんが、派手色の場合、ボタンを留めずにインナーを完全に見せる着こなしが簡単です。シャツをサマージャケット代わりに羽織るカジュアルな着こなしです。

 

リネンシャツのコーデ着こなしテクニック

 

華やか色のリネンシャツに合わせるTシャツは、白がおすすめ。真っ白のキャンバスに塗った絵具が映えるように、真っ白のTシャツに羽織ったカラフルなシャツは、全身に調和をもたらすからです。

夏の着こなしは、また着こなしの工夫として、シャツ袖をたくし上げましょう。カラフルな面積を両腕15%程度カットする効果もありますが、身体の華奢なパーツを肌見せすることでカジュアルの野暮ったさを取り除く効果もあります。いわゆる三首です。カジュアルな服装ほど手首、足首、首の露出でこなれて見えるのです。

一方パンツは、紺色チノパンやブルージーンズで整うでしょう。というのもグリーンとブルーはお隣さんのような関係性ですので、相性が良いのです。ただパンツ丈がもたついては、せっかくの素敵な印象も半減してしまいます。パンツはくるぶし程度の丈感に裾上げして、足首をスッキリ見せましょう。このときベリーショート丈のソックスを合わせれば出来上がりです。

 

足元の軽量感もお忘れなく

 

暑い日に半袖を選ぶように、「足元の衣替え」も大切なポイントです。もちろん、スニーカーやウォーキングシューズが夏にNGという訳ではありませんが、軽量な上半身に比べて重めの足元が野暮ったい男性を見掛けます。とは言ってもカジュアル過ぎるサンダルでは、年齢とともにだらしなく見えかねませんよね。

エスパドリーユと呼ばれるスペイン由来のサンダルは、エルメスやランバンなどのファクトリーブランド「カスタニエール」のお陰で、人気に火が付きました。ここで紹介するレジャーシューズは、そんなエスパドリーユを都会的にアップデートしたもの。

足全体を包み込んでくれるため、いわゆるサンダル見えしませんが、高密度のメッシュ素材で軽快な印象です。そのためサンダル同様、素足履きでも快適な履き心地を実現してくれますし、当然ながらソックスも合わせられます。ただし、ベリーショートのソックスを選んでください。というのも一般的なソックスでは、レジャーシューズ特有の軽快さが損なわれてしまうため、足元がアンバランスに見えてしまうからです。

薄着の季節に野暮ったく見える原因は、全身と足元のバランスを見逃していることが関係しています。長袖から半袖に変わる上半身に合わせて、足元にも軽快さが求められるのです。そういう意味では、合わせるパンツ丈にも注意しましょう。軽快に見えるくるぶし程度のアンクル丈のデニムや白パンであればスッキリ見えますし、膝丈のショートパンツ合わせもこなれて見えます。

こちらはアルフレッドバニスターで見つけました。

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)
ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。
弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。
<エレカジ公式サイト>