ファッション
2023/08/10
猛暑日デートで失敗しない!清潔感を保つコツ
夏日デートはサマーアウター重ね着NG
猛暑日のファッションは、どんなに薄手であったとしても、重ね着は現実的ではありませんよね。だからこそポロシャツやTシャツといった一枚コーデが馴染みますが、サマーアウターなしでは、着こなし次第では普段着と代り映えしません。
そこで、一枚コーデをよそ行きに仕上げる工夫が必要なのです。たとえば一枚コーデには、アクセントとなるボディーバッグやサコッシュも相性抜群。そして接触冷感機能がついた涼しい生地感のスラックスもマッチします。ジーンズやチノパンと違って、スラックスなのでドレス感が高まるのです。
ところがピタッとしたサイズ感に慣れ親しんだ世代にとっては、違和感があるはず。というのもジャストシルエットに比べ、ゆとりが生じるものだから。結果として「足が短く見えてしまう」感覚に陥るものです。
そこで今回は、猛暑日デートで失敗しないデートファッションについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。
ポロシャツは、アームホールをチェックしよう
襟のお陰でドレス感が高まるポロシャツは、一枚コーデでありながらも、デート服として活躍しますが、選び方や着こなし次第では、おじさんっぽい印象ですよね。
ポロシャツは2種類に分類可能です。ひとつはスポーツタイプ。そもそもポロシャツは、アーノルドパーマーやラコステなど、スポーツ選手名を冠したブランドが多いもの。もうひとつはリゾートタイプ。伸縮性があるニットポロシャツなどです。
20代の方が着る分には、スポーツタイプも爽やかに見えるもの。ですが年齢によっては、ポロシャツの爽やかさに顔つきがついていきません。というのもポロシャツは様々な企業のユニフォームやゴルフなどでも見かけるため、休日というより仕事中もしくはゴルファーに見えてしまうから。
一方、ニットポロシャツは伸縮性が利いています。普段以上にピタッとしたサイズ感を選んでも窮屈ではありません。腕まわりがピタッとするサイズ感であっても馴染みやすいので、伸縮性が利いたニットポロシャツは、ピタッとしたアームホールを実現しましょう。このとき色についてはダークカラーをピックアップ。こうすることでおなかの膨らみや乳首透けのリスクを回避できるからです。
一枚コーデにボディーバッグが似合う理由
実はボディーバッグは、重ね着の服には合わせづらいもの。ブルゾン感覚で着るシャツアウターやサマージャケットに合わせたボディーバッグでは、紐と生地が摩擦を起こしてしまうため、アウターに変なシワが寄りやすいから。
一方、Tシャツやポロシャツ一枚コーデは、重ねるアウターがないため、余計なシワを心配する必要がありません。むしろアクセントとしてコーディネートに華を添えてくれます。とは言っても「色選び」や「トップスの生地感」次第では、斜め掛けした紐の食い込みによって、だらしなく見えるでしょう。
これはボディーバッグのみならず、サコッシュやミニショルダーバッグにも通じます。そこで、バッグ本体の奥行きが薄いサコッシュやミニショルダーについては、サマーアウターの中に斜め掛けすることも可能です。ところがボディーバッグには厚みがあるため、この着こなしはできません。
トップスとバッグの色を近づけよう
サコッシュやミニショルダーも色選びで、全身の印象はだいぶ変わります。ショップのディスプレイを見渡すかぎり、彩度の高いカラフルなものも並びますが、コーディネートの難易度も上がるため、あまりおすすめしていません。上半身にバッグ本体がくるので、見た目以上に存在感があるからです。
バッグは、シンプルな色を選びましょう。具体的には「1~2色」程度のもの。ボディーバッグは「単体で選ぶ」というより、「全身パーツの一部」として捉えてみてください。トップスとボディーバッグの色を近づけるだけで、全身の馴染みは格段によくなります。バッグの色合いで迷ったときは、普段からよく着るトップスの色を思い出してみましょう。
夏のエチケット!デートに欠かせないニオイ対策
たとえポロシャツやTシャツ一枚コーデであっても汗をかきやすい猛暑日は、ニオイが気になるもの。とくにエレベーターや通勤電車など密閉された空間では、「まわりに迷惑かけていないか」気にされる方も多いのでは。
「2種類の汗がある」という話しは有名です。サラッとした水分のような汗とニオイの原因になる汗、どちらも異なる汗腺から分泌されるもの。そして、ニオイの原因となる汗は「アポクリン腺」という汗腺から分泌されています。ここまでは有名な話しですが、汗がニオイに変わる仕組みについては意外に知られていないのでは。
実は、汗自体が臭うわけではありません。皮膚に常駐している雑菌と汗が結合したとき生じるガス、これが「ニオイ」の原因です。なかでもアポクリン腺は脇に集中しているため、ニオイに変わる前に、こまめに脇汗を拭いたいところ。このとき、タオルやハンカチなどで拭っている人は注意が必要です。
タオルやハンカチで脇汗を拭う場合、皮膚常在菌も一緒に付着してしまいます。だからこそ汗を拭ったタオル自体も、一日の終わりに臭いのです。時間の経過とともに拭った汗と雑菌が、タオルで結合してしまうから。そこで、使い捨てを前提としたデオドラントのボディータオルをおすすめしています。
接触冷感スラックスで涼し気デート
接触冷感機能がついた涼しい機能スラックスは、ピタッとしたサイズ感に慣れ親しんだ世代にとっては、違和感があるのでは。スラックスは性質上、ジャストシルエットに比べ、ゆとりが生じるから。まずは、この違和感を解消しましょう。
やりがちなNGは、「パンツのはき位置」です。はき位置は、型紙によって変わります。代表的なものはローライズとハイウエスト。そして機能スラックスはハイウエストです。ところがローライズに慣れ過ぎた40男が、いつもの感覚で機能スラックスをはいたとき、股下が短く見えます。そこで機能スラックスは、おへそから生地を吊るす感覚ではいてみましょう。
猛暑日のコーデは、重ね着より一枚コーデがおすすめ。このとき生地感や色合いなど、さまざまな工夫で清潔感を維持しましょう。
■著者プロフィール
森井良行(もりい・よしゆき)
ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。
弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。
<エレカジ公式サイト>